☆一番星☆
蒼太と優華には、いつも昼寝をしている部屋に入ってこないように言われ、戸をピシャリと閉められちゃったし、今日は明らかにおかしい。


夕食の準備ができて、戸の前に立ってコソコソと




「蒼太、優華、ご飯ができたよ」




って言ってみるけれど




「もうちょっとまってて。ママはゆっくりやすんでて」




なんて言いだすし……


でも……


あの泣き顔を見てからは特に、この二人には弱くて、また少しワガママになってるかもしれない。




「絢華さん、二人でまったりしよう?」


「え、うん」




なんかよくわからないけれど、今日はこのペースにのっちゃおうかな。


舜とソファーに座っていたら、肩の後ろに腕を回してきたりするから、どきどきが止まらなくなってしまった。




「絢華さん、すっげぇ肩に力入ってるし」




って、舜には笑われたけど、こんなふうに恋人同士がやるような仕草は、優太がいなくなって初めてだから、凄く緊張してしまう。
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