☆一番星☆
あたしは右手で、心臓の辺りを押さえた。




「舜って、あったかいね。あたしのここをぎゅーって握ってあったかくしてくれる」




あたしがそう言うと……


舜が凄く真剣な表情になって、こっちを見た。




「……絢華……、俺、もう限界かも」


「限界って?」


「……絢華を、抱きてぇ」


「……っ!」




あまりにストレートな言葉に……


心臓がトクンと大きく跳ねた。


わかってる。


あの時とは違う。


優太にちゃんと報告して、優太の声を聞けて、吹っ切れたし……


蒼太と優華も、笑顔になった。


明らかにあの時とは違う。




「ダメ、かな?」




どきどきと早鐘を鳴らす鼓動が、舜に届きそうなくらいに大きくなる。


声を出そうとすると、このどきどきも飛び出しそうなくらい、その存在を主張してる。
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