☆一番星☆
「バスケ?」


「うん!パパがじょうずだったんでしょ?だからボクもいまかられんしゅうして、じょうずになるんだ!」


「蒼太……」




目の奥が熱くなって、目尻の方に涙が溜まってきた。




蒼太は、時々こうやって優太のことを普通に話してくる。


あたしが蒼太に話したことなんだけど、不意を突かれるとついポロッと涙が出てしまう。




「ゆうかもかいたよー」




隣で優華も嬉しそうに口を開く。




「ん?優華はなんてお願いしたの?」


「“パパにあえますように”っておねがいしたの」


「えー!ゆうかずるい!ボクもパパにあいたい!ママ、かきなおしてもいい?」




この二人の会話に、我慢できなくなって、涙がポロポロと溢れてきた。




もしもほんとに叶うなら、あたしも優太に会いたい。


でもそんな願いは叶わない……


あたしは涙を拭いて、子供たちに伝える。
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