☆一番星☆
車に乗って走りだしたら、蒼太も優華もすぐに寝てしまった。


この寝顔を見てるだけで、心が凄く癒される。




「絢華、あいつらの言ったこと、気にすんなよ」


「えっ」


「俺はそのままの絢華がいいんだからな」




もしかして、あたしの胸の内を読んでる?


わかっていたこととはいえ、面と向かって“釣り合ってない”って言われて、かなりショックだった。


ちょっとだけだけど、もっとお化粧しようかなとか、髪にもっと手を掛けちゃおうかなとか、もっとオシャレな服を着ようかなとか思ったりした。




「どっちかというと、俺の方が絢華に釣り合ってねぇよ」


「え?何で?」


「俺は、絢華みたいなその真っ直ぐで綺麗な心にはなれねぇ」




真っ直ぐで綺麗な心?
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