☆一番星☆
優太……


蒼太も優華も、優太に会いたいって言うんだよ。


それに、……あたしだって、優太に会いたい。


一緒にいて当たり前だったあの頃に、戻りたいよ……




「蒼太、優華、いこっか?」


「「うん」」




優太が眠る墓石に向かって「また来るね」、そう呟いてから、墓地をあとにした。




帰りに職場のファミレスに来た。




「いらっしゃいませ……って、絢華ちゃん」


「佳菜子さん、こんにちは。食べに来ちゃいました。ほら、蒼太も優華も“こんにちは”しなさい」


「「こんにちは」」


「こんにちは。二人とも大きくなったわね」




佳菜子さんが蒼太と優華に会うのは、数ヵ月ぶり。


だから、この二人の成長に驚くのも無理はない。




席についてから、お子様ランチを二つだけ注文した。


いつも二人とも食べきれないから、あたしは残り物を食べる。




「お待たせしました。お子様ランチです」


「あー、ボクとゆうかのだ!」




ようやく届いたプレートに、蒼太が満面の笑みを見せる。


この笑顔を見ていると、あたしまで凄く嬉しくなる。
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