☆一番星☆
麻衣ちゃんにも……




「蒼太くんって、優太くんそのものだね。笑った顔なんて、ほんとにそっくり」




そう言われて……


目を閉じると、“絢華”と呼ぶ時の優太の笑顔が浮かんできて、目尻から一筋の涙がこぼれ落ちた。




「絢ちゃん?」


「ほんとにそっくりだよね。やっぱり優太の血を引いてるんだね」




改めて感じる。


ここに優太はいなくても、三年前まではちゃんといたっていう、……その証拠。


それだけでも、今は心があったかくなる。


そう思えるようになったのは……


きっと、舜のおかげ。
< 216 / 363 >

この作品をシェア

pagetop