☆一番星☆
神経がずっとキスへいっていたのか……


パジャマを乱されていたことに、まったく気付かなくて……




「待って」




ゆっくりと唇が離れた。




「絢華?」




左手を胸に当てながら、乱れた息を整えて……




「電気、消して?」


「なんで?この間は真っ昼間の明るい時にシたのに?」


「あの時は、……夢中だったから」




恥ずかしすぎて、語尾が消え入りそうな声になった。


舜は“ふっ”と笑って、あたしの頭をやさしく撫でながら、リモコンに手を伸ばして、テレビと電気を消した。
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