☆一番星☆
イブの日の休みなんて、みんながほしいもんね。


だから、内緒話なんだ。




「店長、ありがとうございます」


「ん、でも、隼人の提案だからさ、あいつにも礼言っときな?」


「はい」


「しかし、あいつもいいやつだな。なかなかできねぇぞ、惚れた女が他の男とデートするために……って」




うん、そう思う。


隼人さんは、いつもあたしのことを気にかけてくれている。


舜と付き合い始めてからはなくなったけれど、今回のようにちゃんと見えないところで、いろいろ考えてくれているんだ。


ほんとに、感謝してもしきれない。




「ま、あいつらしいけど」




店長はやさしく微笑みながら、そう言った。






その日の夜、舜がアパートへやって来た。


子供達が寝たあと……




「ねぇ舜、今日あたしね、店長と隼人さんからクリスマスプレゼントをもらったんだ」




このプレゼントが凄く嬉しくて、早速話してみたのに……




「は?」




と、ちょっぴり不機嫌な声を出す舜。


何で?
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