☆一番星☆
「うん。……だから、イブに、あたしとデートしてください」


「もちろん、すっげぇ嬉しい」




そう言うと、舜はあたしを抱き締めてきた。




「どこ行こっか」


「舜と一緒ならどこでもいい」


「だからっ、……そういうの、やべぇって」




あたしの耳から伝わる舜の鼓動が、早くなった気がした。






そして、……イブ当日。


子供達を送り出してから、慌てて自分の準備をした。


出かける時はいつも子供達も一緒だから、あまりオシャレな服がなくて……


でもせっかくの二人きりのデート。


しかもイブだし……


クローゼットの奥にしまってある、ワンピースを何枚か取り出す。


あ、……これ……
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