☆一番星☆
.



「……ん……、痛っ」




何だか頭が重くて……


痛くて……


目が覚めた。


まだ薄暗い中、重い瞼を上げると、そこはリビングで……


こんなとこで寝ちゃったんだ。




「水」




起き上がろうとしたら……


えっ……


後ろから腰に回っている腕。


てか、この匂い……


舜?


そんなわけないか。


いくら傍にいてほしいからって、そんな都合のいい話はないか。


手を解いて起き上がると、




「絢華、おはよ」




えっ!?


思わず、振り返った。




「な、な、なんで!?」


「はは、驚きすぎ」




昨夜は紗羽と飲んで……


って……




「紗羽は?」


「いったん帰るって。夕方また来るって言ってた」


「舜は、……いつ来たの?」
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