☆一番星☆
「無、無理!」


「決まりな」


「ちょっ、勝手に決めないでよ!あたし、絶対に入らないからね!」




なんて言ったけれど、“なかなかこういうことはないんだから”と、紗羽にまで勧められて、半ば強引に二人で入ることになった。


こんなの……


恥ずかしすぎるっ。


狭いバスタブに、後ろから抱き締められるように座って入った。


裸ってだけで、こんなに緊張して、どきどきしちゃう。




「恥ずかしい」


「見たことあるのに?」


「だって、こんなに明るいから」


「絢華、ちょっとこっち見て」




顔だけ振り向くと、舜の顔が近づいてきて……キスをしてきた。
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