☆一番星☆
前へ進めるようになったとはいえ、あたしの心にはどっしりと優太が住み着いている。


舜は優太を想ったままでいいって言うけれど……


やっぱり舜には悪い気がして。



「舜の気持ちは凄く嬉しいんだよ?でも、一緒に暮らすのは、……結婚してからがいい」


「……」


「ごめんね」


「俺も、……ごめん。絢華の気持ち、全然考えてなかった。一緒に暮らすのは、結婚した時にしよう。でも……」



舜は真剣な眼差しをあたしに向けて……



「結婚は、……来年したい」


「……うん」


「いいのか?」


「来年、もう一度プロポーズして?」


「は?」
< 299 / 363 >

この作品をシェア

pagetop