☆一番星☆
「ママー、おじゅじゅちょうだい」
「ゆうかもおじゅじゅ」
蒼太には水色、優華にはピンクの数珠を渡した。
二人とも、パパが眠るお墓にむかって、目を閉じながら手を合わせて、“ナンナーン”と呪文のように言い続けている。
ねぇ、優太……
蒼太は二ヵ月前の三月で四才になったよ。
優華はあと二ヵ月で三才だよ。
ねぇ、優太……
どうして優太だけ、ここにいないの?
「ママー、なんでないてるの?」
「ママー、どこかいたいの?ゆうか、いたいのいたいのとんでけーってする!」
「じゃあ、蒼太と優華に“飛んでけー”ってしてもらおうかな」
「するする!」
「ママ、どこいたいの?」
二人は嬉しそうに話しながら、可愛い笑顔を向けてくる。
そんな二人に、あたしも自然と頬が緩む。
そして……
「ここ」
そう言って、胸の辺りを触った。
二人は何度も、あたしの胸を撫でながら“いたいのいたいのとんでけー”と、空に向かって手のひらを広げた。
優太、ちゃんと見てる?
「ゆうかもおじゅじゅ」
蒼太には水色、優華にはピンクの数珠を渡した。
二人とも、パパが眠るお墓にむかって、目を閉じながら手を合わせて、“ナンナーン”と呪文のように言い続けている。
ねぇ、優太……
蒼太は二ヵ月前の三月で四才になったよ。
優華はあと二ヵ月で三才だよ。
ねぇ、優太……
どうして優太だけ、ここにいないの?
「ママー、なんでないてるの?」
「ママー、どこかいたいの?ゆうか、いたいのいたいのとんでけーってする!」
「じゃあ、蒼太と優華に“飛んでけー”ってしてもらおうかな」
「するする!」
「ママ、どこいたいの?」
二人は嬉しそうに話しながら、可愛い笑顔を向けてくる。
そんな二人に、あたしも自然と頬が緩む。
そして……
「ここ」
そう言って、胸の辺りを触った。
二人は何度も、あたしの胸を撫でながら“いたいのいたいのとんでけー”と、空に向かって手のひらを広げた。
優太、ちゃんと見てる?