☆一番星☆
「優太が事故にあってから、怖くて運転ができなくなったの。……あたしが乗ってたわけでもないのに。……でも……、運転すると、あの時の、……傷だらけの優太の姿が、冷たくなった優太の感触が、脳裏に、手のひらによみがえってきて……、だから免許はもういらない」


「そっか」



そう言って、舜は泣きじゃくるあたしをやさしく包んだ。
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