☆一番星☆
「俺、初めて絢華を見た時、“なんて悲しそうに笑う人なんだろう”って思った」



昔話って、……あたしのこと?



「笑ってるのに、笑えてなくて……、接客が終わると、スーッと表情がなくなるっていうか、……客から見れば、あんまり好ましくない態度っていうか」


「うん」



優太が亡くなって、優華を産んだ後、職場復帰した頃だろうな。



「でも、俺は、いつの間にかそんな絢華から目が離せなくなって、……気付いたら、いつも目で追うようになっていた」



ある意味、気になる存在だよね。
< 328 / 363 >

この作品をシェア

pagetop