☆一番星☆

「俺、ずっと声をかけたかったけれど、なかなかかけられなくて……、三年近く見てるだけなんて、すっげぇカッコ悪いって思ったら、余計に声をかけらんなくなって。……それでもやっと声かけたのに……、まさか、絢華が結婚してるとか、……その旦那さんを亡くしてたとか、……そんなこと思ってもいなかったから。……でも、その真実を知った時、絢華の悲しい笑顔の訳が分かった」



真実を知った時の舜は、凄く驚いていたよね。


ていうか、凄く戸惑っていた。



「普通なら“笑わなきゃ”って笑顔を作るんじゃなくて、日常では笑うことって当たり前で、……でもそれができなかった絢華を見て、どれほど優太さんのことを愛してたか、どんなにその存在が大きかったのか、俺も胸が痛くなるほど感じたよ」