☆一番星☆
流していた涙が、さらに勢いを増して溢れてきた。


嬉しくて……


あったかくて……


あたしもずっと舜の傍にいたい……


ずっと舜の横で笑っていたい……


そう思った。



「……あたし、優太を亡くしてから舜と出会うまで、まさかまたこんな想いを持つことができるようになるなんて……、思いもしなかった」



あたしの心は、ずっと優太だけのものだと思っていたから……



「あたしにとっては、優太も、舜も、一番だよ。空を見上げれば優太がいて、真っ直ぐ前を見れば舜がいる。だから、舜は二番じゃない。……一番が二人いてもいいでしょ?」


「絢華」
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