☆一番星☆

今日の蒼太と優華を見てたら、父親って存在は凄く大切なんだろうなって思った。


でも、蒼太と優華の父親は優太しかいない。


今はまだ、他の人に代わりになってもらいたいって思えない。




「絢華ちゃん、俺、すぐにとは考えてねぇよ。今は蒼太と優華の友達って位置で満足してる」




隼人さんの真剣な表情に、どうしていいかわからなくなる。




「ゆっくりでいい。少しずつでも、俺のことをみていってくれねぇかな？」


「隼人さん」




隼人さんの真剣な気持ちは、痛いほど伝わってくる。


でも、あたしの気持ちは、まだまだそういうところには辿り着けないよ。




「どんだけでも待つ。絢華ちゃんのことを想い続けてもう八年になるし、待ち慣れてるから大丈夫」


「えっ！？は、八年！？」


「はは、引いた？ファミレスにバイトしに来た頃から好きだった」


「……知らなかった」