☆一番星☆
あたしがまたまた首を傾げていると、隼人さんがあたしの耳元で




「こうやって絢華ちゃんと過ごせる時間を貰った」


「……っ!」




耳元で言われたせいか、ドキッとしてしまった。


優華の誕生日のあの出来事から、隼人さんはこういうことを言うようになった。


いつもドキッとさせられてしまう。




「はは、動揺した?」


「いや、そんなことは……」




なんて言ったけれど……


ほんとはメチャクチャ動揺した。




「ビデオかカメラ撮ろうか?」


「えっ、いいの?」


「ん」


「じゃあ、ビデオをお願いしてもいい?」


「オッケー」




そのまま隼人さんにビデオを手渡した。




「ちょっと絢ちゃん、そのイケメンは誰?」




そんなあたし達の隣では、麻衣ちゃんが目を輝かせている。




「職場の先輩だよ」


「それだけ?」
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