☆一番星☆
「しゅんにいちゃん、みててよ」




蒼太はほんとに嬉しそうに、楽しそうに、バスケをしている。


あたしもよくこうやって公園で、優太とバスケをしたな。


つい重ねて見てしまう。


舜くんが優太で、蒼太があたし。


あーやって、褒めてもらったり、失敗してからかわれたり……




『絢華はへたくそだな』


『優太がうますぎるんだよ!』


『でもまあ、そういうとこも可愛くて好きなんだけどな』




そう言って、意地悪そうに笑った顔が、またカッコ良くて……


幸せだったのにな。


また涙が出てきちゃった。


慌ててそれを拭う。


最近泣いてばかりだな。




「ママ、ゆうかもボールであそびたい」


「じゃあ、お兄ちゃんにボールを一つ借りてこよっか?」


「うん!」
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