☆一番星☆
二人の過去
現実じゃ、もう絶対に優太には会えないけれど、夢にはよく出てくる。


夢の中じゃ、あの頃と同じで優しく笑ってる優太。




いつも見る夢は、決まって出会った頃の夢。




優太とあたしの出会いは、中学生の時だった。


優太が三年であたしが一年。


あたしが入った部活はバスケ部。


一方、優太はバスケ部のエースだった。


中三で既に身長は180cm近くて、誰もが振り返るような容姿を持っていて、凄くモテてていた。


それに、何より周りを気を遣える、とっても優しい人だった。


そんな優太にあたしはすぐに恋に落ちた。




部活中に何度か言葉を交わしたことがあったけれど、ほんとにそれだけ……


接点も何もなかった。
< 8 / 363 >

この作品をシェア

pagetop