☆一番星☆
優華と手を繋ぎながら、舜くんと蒼太のもとへ向かうと……


えっ!


蒼太がまだへたくそだけど、ドリブルしてる。




「蒼太!凄いじゃん!」


「ママー、ボク、ドリブルできた」


「うん!ちゃんとできてたね!蒼太、凄いよー!」




あまりの嬉しさに、目が潤んできた。




「パパもみてくれたかな?」


「絶対に見てるよ!」




そう言って、蒼太と二人で空を見上げた。




「舜くん、ありがとう」


「いえ、でも、蒼太は飲み込みが早いですよ。やっぱりパパの血をひいてるからですかね」




舜くんは、そう言って微笑んだ。


舜くん……


それ、最高の褒め言葉だよ。


必死に流れでる涙を我慢するけれど、やっぱりできなくて……


みんなに背を向けて……


静かに、涙を流した。




そのあとは優華とあたしも混じりながら、バスケを楽しんだ。
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