☆一番星☆
「舜くん?」


「本気だったら、……迷惑なんですか?」


「いや、迷惑とかそんなんじゃなくて。……あたし、子供いるじゃない?しかも二人も。だから、本気じゃなければそれでいいんだけど」


「本気ですよ!」


「え?」


「俺、もし絢華さんに振り向いてもらえるなら、子供達のことも一緒に受けとめます」




ちょっと、待って……


舜くんはまだ22才なんだよ?


そんな覚悟はどこから来るの?




「そんなことしたら、舜くんのご両親も反対するよ」


「その時はぜってぇに説得します!つか、そんなことを考えてくれるなんて、俺にも望みあるんですね?」


「え?」




そんなふうに思っていたわけじゃ、ない。


でも、誤解されても仕方ない言い方だったのかもしれない。
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