キューピットの恋愛


色々考えているうちにすべての授業が終わっていた。


「おい、今日一緒に帰ろうぜ」
「いいよ、遼輔」

そう言って玄関に行った。

「なんだろう、これ?」

私の下駄箱に紙が入っていた。


~ 梨李様へ ~

今日の放課後に体育館の
第2倉庫で待ってます。


       樹


「誰だろう?」
「樹?しらねぇな」
「ちょっと行ってくるね」
「大丈夫なのか?」
「大丈夫だよ」
「待っててね」


と言って私は第2倉庫に向かった。
第2倉庫は校舎からだいぶ遠いし。
怖いなぁと思ったけど気になった。


「あ・・・来てくれたんだね」
「うん・・・樹君?」
「そうだよ」
「どうしたの?」
「・・・」
「?」
「俺はずっと君を見てきたよ」

どんどん迫ってくる樹君が怖かった。

「何?」

壁に追い込まれた。
倒れこんだ私の上に乗った。

「やめてよ」
「今さら遅いよ」

制服をやぶり・・・
そのままシようとしてくる。

「やめてってば」
「じっとしてないと、刺すよ」

ナイフを持っていた。
怖くて怖くて涙があふれ出てきた。

樹君は私の下着を切り裂き。
写真を撮っている。
口や手はタオルで縛り、完全に抑えてけていた。

もうやめて・・・

頭の中がぐちゃぐちゃだった。

「やめろよ」
「り・・・りょう・・・遼輔」
「邪魔すんなよ」
「梨李に手出してんぢゃねぇよ」

ケンカが強い遼輔はあっという間に樹君と倒した。

涙が止まらない私に遼輔がジャケットをそっとかけてくれた。


「ごめんね」
「謝んまって」
「・・・おんぶして」
「あいよ」

なかなか泣きやまない私に

「もう、大丈夫。俺がいるから」
「・・・うん」

遼輔がいてくれてよかった。
心からそう思った。







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