キューピットの恋愛


今日一緒に帰ろうってゆずに言われたから、いつもの図書室前に来た。

「こないなぁ~」

ゆずがまだだったので私は本を読むことにした。
私は何を読もうか迷いながらフラフラしていた。

「っあ・・・。ごめんなさい」
「そっちは?」

顔を見合わせた。

顔近いなぁ~
なんて思った。
さっきの連との時のほうが近かったけど・・・
今凄く緊張する。

「・・・なんだ~遼輔かぁ~」
「なんだってことないだろう」


その時「梨李~ごめん~」とゆずが来た。

「じゃぁ~また明日」
「おう」

なにか違和感がある。
なんだろう・・・。
分からない・・・。

「帰ろう~」
「・・・うん」

なんだったんだろう・・
こんなの初めて・・・。

「ねぇ~梨李~」
「何?」
「今日、連とハグしたでしょ」

怒ってるかなぁ・・・
不安になる・・・。

「うん」
「大丈夫、怒ってないよ。むしろあんた誰にでもハグするぢゃん☆むしろこの前、遼輔君ん家に2人で泊ったってことのほうが凄いから」

ゆすは笑ってる。
よかったって思った。
だって、ゆずが悲しんだり、泣いたりするのみたくない。

「そうかなぁ~」

そんなことを言って、喜びを表に出さないように微笑んだ。

「遼輔君と2人だったのに何もないって(笑)ホントに梨李は女の子かなぁ~」
「女の子で~す」

こんなバカ話が大好き☆
もちろん、ゆずとだから。

ゆずが小さな声で言った・・・・

「遼輔君も大変だなぁ~こんな困ったちゃん」
「なんか言った?」
「いや~何も~」
「言ったでしょ~」
「しつこいぞ~」
「だって言ってくれないぢゃん~」

楽しい。
だけど、さっきの違和感が頭をよぎる・・・

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