裏表



それは、始まってすぐのところ


みんなサッカー部の人に


囲まれてるんだけど


女だから弱いだろう的なかんじで、


俺の事は誰もマークしてこない


ラッキーと


思っていたのもつかのま


俺しかパスができなかったのか


要がパスをしてきた


その瞬間


遠くから


ボソッと


「あんなにモテててもどうせただの

 女やろ?

 すぐ奪ったるわー」


「ハハッうけるーよゆーなんじゃねー?


 ココのサッカー部強いしー」


ムカつくし、


しかも最後の自意識過剰だし…


まぁこいつらも準レギュラーだし


『黙れ…』


小さい声で言った


「へ?」取りに来たサッカー部が言った



『俺のボールも取れない奴が


 調子のってんじゃねーよ』


周りに聞こえないぐらいの

大きさで言ってやった


「…何言って


 女から俺がうばえねーはずが…」


無視してゴールに一気に向かって


思いっきりゴールした


しかも、挑発するように


ゴールキーパーの目の前にけってやった


でも、俺の威力に勝てるはずもなく


ゴールキーパーがよける。


ちなみにそのときに


舌打ちをしていたのは秘密





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