裏表
『はっ?』
皆がいつもと違いすぎる…
初めてこんな気持ちに俺はなった
心臓がバクバク言って鳴りやまない
「おいっおーいどーした?」
要が手を俺の前でふりふりしてる
でもまだ俺は硬直して動けない
「俺らがカッコいいんだよね~?」
涼が聞いてくる
そんな事聞かれたって
死んでも
『いつも通りじゃん』
とかいうつもりだった
けど体は正直で
『…まぁカッコいい』
「えっマジで言ってる?
唯ちゃんっ?」
『…っは?なんで?
あっ嘘、嘘だからな!』
俺は逃げるように生徒会室を出た