欲しいのはただ、愛おしい妹だけ








この時は突然、やってきた







暖かくて甘い香が鼻をかすめるから、重たい目蓋を開いてみた


薄暗い、俺の部屋

脱ぎ捨てられた、俺達の洋服


隣に感じる、愛おしい温もり



ベッドの上で横たわる俺達を、綺麗な月が照らしてくれる




毛布に包まり、可愛らしく眠っている彼女

俺は彼女をそっと抱き寄せ、小さくて愛らしい桃色の唇に

熱くて深い、キスをした





『…ん──』っと、小さな声を上げた後、ゆっくりと開かれていく彼女の目蓋



そして、うっとりとした瞳で俺を見ると、可愛らしく頬をピンクに染めていく




そんな彼女が愛おしくて

堪らなく大好きで



毛布の隙間から覗く彼女の胸元

またまた理性を崩壊させる



俺は彼女の唇に熱いキスを落としながら、強く強く、抱き締めた


そして何度も何度も、体を重ねては

罪も重ねていく




『……ん…あっ……に…にぃ……ちゃ──んっ……』



『───…聖愛………っ』








この月は、何度俺達のイケナイ行為を

照らしてくれていたのだろぅか…











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