いっしょに☆鬼退治に行きませんか?
へ?
桃太郎!?
私はキョロキョロと辺りを見回す。
だが誰もいない。
「何やってんだオマエ?」
「だって、今、桃太郎って…」
「はあ?他に誰もいるわけないだろう。
オマエが桃太郎なんだから!」
「え?私が桃太郎!?」
この人、いきなり何言ってんの?
私が桃太郎って…
意味わかんない!
「からかわないで!」
「…別にからかってねえよ…」
青年の真面目な声色が響いた。