いっしょに☆鬼退治に行きませんか?
一定の距離をあけ、チラチラ後ろを気にしながら歩く碓河。

二人の間に会話はなく、沈黙だけが流れていた。

森の中をひたすら歩き続ける。
すると、木々の間から大きな社が姿を現した。

思わず驚愕の声を上げる。

「うわ…!」

「…着いたぞ」

「え?」

「奥に俺とばっちゃんが暮らしてる屋敷がある。
そこで、ばっちゃんが待ってる…」

そう説明した彼は社の鳥居を潜り抜けて行く。
それを見た私も慌てて後を追い鳥居を潜る。

──!!

足を踏み入れた瞬間だった。

体中、電気が走ったような感覚に襲われ私はその場にしゃがみ込んでしまった。

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