いっしょに☆鬼退治に行きませんか?
異変に気付いた碓河が駆け寄って来た。


「おいっ!どうした?」

「っ、急に体が…!」

「…………。」


眉根を寄せた碓河だったが、次の瞬間驚きの行動に出た。

上着の裾から直接肌へと、いきなり手を忍び込ませてきたのだった。

「っ!!なに…する、の!?」

冷たい手が背筋に沿って這わされ、体をよじる。

「じっとしてろ!!」

碓河の真剣な眼差しと声に圧倒され、その状況をただ耐えるしかなかった。

何をやってるの…?

碓河はブツブツと呪文らしきものを唱えながら、両肩甲骨の中央辺りに人差し指で文字のようなものを描いていく。

「…邪悪なる死鬼、魍魎共よ、退散!!」

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