いっしょに☆鬼退治に行きませんか?
「でも、どうして私なの?呼んだのは桃太郎なんでしょう!?」

「──“桃太郎”とは、我らとは異なる世界からきた人のことをいう」

「でも…」そう言いかけると、おばあさんが言葉を続けた。

「銅像の姿は、あくまで想像にすぎん。
桃太郎様がどんな人でどんな姿をしているのかは、現れてみないことにはわからんのじゃ…」

「…それが、私、なんですか?」

「銅像のきび団子の袋の中に現れたのが、桃太郎である証拠。

──御主が、勇者桃太郎様じゃ」


私が今ここにいるのは、おばあさんのせい…

おばあさんが私を呼んだから…



そして


異世界からきた私は…



───桃太郎───

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