いっしょに☆鬼退治に行きませんか?
「冗談、ですよね?」

「こんな時に冗談を言ってどうする」

おばあさんの目は真剣だった。

「…え…。
桃太郎だから…鬼退治しろってこと?」

「物分かりが早いね。そういうことだ。
再びこの世に鬼が現れた今…鬼を倒し、平和の世に戻せるのは桃太郎様だけなのじゃ!」

「ちょ、ちょっと待って!そんなのムリです!
第一、話しが違うじゃないですか?
おばあさんは、不憫に思った私を助けてくれるんじゃないんですか?」

「…助けるだと?」

「そう。私に元の世界に帰れる方法を教えてくれるんじゃないんですか?」

「…誰もそんなこと一言も言っとらん」

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