今までの自分にサヨナラを
夢から覚めて
――空っぽな頭でエレベーターのある広いスペースを抜けると、ふらりと体育館の前に立ち寄った。
四本ある柱にはそれぞれ紙が張り出され、私は一番右の柱の真ん前に車椅子をとめる。
目の前には高等部のクラス分け表。
新学年の朝一番は、まだ人は寄ってこなくて、すっきりしない頭はただ自分の名前を追う。
予想がぴたりと合う、合わないわけがないのだけれど。
私の三年のクラスは、小一から離れたことがない松本友博と、高等部から入ってきた桑田祐貴の三人だ。
高等部の三年間、同じメンバーで過ごすことになる。
障害の種類で分けているから、変わるなんてことは考えにくいのだ。