今までの自分にサヨナラを
私は擦れた声で嘆き叫ぶと、即座にリモコンで電気を消した。
勢いのあまり小さなリモコンは飛び、カラーボックスにぶつかった音が無惨に響く。
私はそんな暗闇の中、閉ざした瞳を腕で更に覆い隠し、奥歯を噛み締めた。
とめどなく溢れだす涙で、パジャマの袖が濡れていく。
私はとにかく声を押し殺すことに必死だった。
少しでもお母さんに聞こえてはならないから、一生懸命堪えた。
何時間も、何時間も泣きながら……。
あんなことを言っても、心がすっきりするはずがない。
お母さんに一番言ってはいけないことを言ったのだ。
取り返しのつかない大きな罪を……。
胸は罪悪感に支配されて、さしこみ始めた明け方の光から私は思わず目を逸らした。