今までの自分にサヨナラを
鬱血でもするんではないかと思うほど強く下唇を噛んだ。
ずっと足元ばかりを見ながら生きる人生のどこに意味があるといえようか。
前を向いて進むことさえ私には許されない。
この世界は、私を異質なものだと、まざまざと見せ付けているようだ。
途中で神社の横を通ったけれど、我が物顔で佇むその姿に憎しみさえわいてくる。
神様とやらが願いを聞きいれてくれるだなんて、これ以上の笑い種はない。
もしもそんな存在があるとして、私たちが苦しめられているということは、神様は苛めのしすぎにも程があるといえるだろう。
だから私は、何があろうと神様なんて信じない。