今までの自分にサヨナラを
ないものばかりに目がいって、普通の人を羨んだ。
勝手に羨んだ挙げ句、普通の人との間に壁を感じた。
きっと自分を一番差別していたのは自分自身。
もちろんこの世界に壁がないなんて言わない。
でも、私自身が壁を作っていたのも確かである。
私には何の不自由もなく生きる他人を信じることなんて、到底できなかった。
私たちが障害者であるかぎり、健常者が対等になんて見てくれはしないとずっと思って生きてきたのだから。
ましてや、神様なんて信じようと思ったこともない。
信じるどころか、いるのであれば呪ってやりたいと何度も思ったほどだ。