今までの自分にサヨナラを
そう、私はこの資格が欲しいんじゃない。
就職も困難な私の将来に役立つこともたぶんない。
自分でも思う、捻くれてるって。
欲しくもないものに一生懸命頑張って馬鹿としか言えないって分かってる。
でも、“健常者に証明したい”その一心、それだけのために頑張ってきた。
心は病気じゃないのに、いつも普通の子とは違う目で見られてきた。
話をしてもみんなが理解してくれるわけじゃない。
だから私は、自分で証を作ろうと思ったんだ――。
どうしても、証明が欲しかったの。