今までの自分にサヨナラを
私は隠れるように、川商生から一番離れた左隅に席を取った。
視界に入りにくくなっただけでも少しほっとする。
そして、みんなの前ではなっちが説明をしていた。
今回の交流会では学校案内をかねたスタンプラリーをするらしい。
グループはうちと川商の生徒が四人ずつ入った八人で組む。
「では川商の皆さん、このグループ表を見てわかれてください。うちの生徒は事前に知らせましたので、グループで固まっていてください」
なっちがマイクをおろすと、川商生がホワイトボードに貼りだされた表の前に人集りを作りだす。
私はそれを横目に自分のグループの場所へと向かった。