今までの自分にサヨナラを


だけど、そのハンデが何だというのだろう。


私は筋力が弱いから、力が必要なことには手を貸してもらってる。


逆に私は手先の細かいことならできるから、その時は手伝う。


そうやって補いあえばいい。


普通の人だって苦手なことはあって、支え支えられて生きてるじゃないか。


私たちは苦手な部分が身体にあるだけ。


なのに、そのことで茜ちゃんは心無いことを言われたことがある、……先生に。


……私は悔しくてしょうがなかった。


茜ちゃんは、普通の女の子で、頼れる先輩で、私の唯一の親友なのに。


だけど私は、何も出来なかったんだ……。



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