I love you....?
「咲香、なにしてんの?」
この声は…。
「大輝さんだ。」
大輝さんは私を見て眉間にシワを寄せた。
「なにしてた?」
あれ。なんか怒ってる?
「待ち合わせしてるの。」
私がそう言うと大輝さんは更に眉間にシワを寄せた。
「行くぞ。」
「えっ!?ちょっと…………っ。」
大輝さんは私の手首を強く、強く、握り締めて
長い脚をフルに使って歩きだした。
そのとき私はどこか懐かしくて、
昔にもこんなことがあったような
そんな気がした。