Sunset
僕はどうしても暇になってしまったので、やっぱり見学を続けた。

寝室に戻ろうとしたが、ロックが掛かっているようだ。

扉の付近にはやはりカードの挿入口があった。

ここもカードがないと入れないらしい。

曲がり角で誰かとぶつかった。

「あ、いた!」

昨日の職員の声に似ていた。多分昨日の人だろう。

「あなたにカードとノートを渡すわね。」

カードは首から下げるように、「317」と書かれた名札のようなカードと
真っ白なノートに黒字で「317」と書かれたノートを渡された。

「カードは食堂に入る時や、ここから出たりするときに使うの。
でも最後はここから出る時に使うわね。それまでは基本施設内で
過ごしてもらうことになるから。寝室にもロックがかかってる
からね。出る時はいらないけど。」

だから出る時は出られたんだ。

とりあえず食堂に誘導された。

「今日からみんなと一緒に暮らすことになった317だ。」

僕は軽く自己紹介をした。
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