悪魔契約~10days~【完】
ふああ~・・・
大きく伸びをして時計にチラリと目をやるとまだ朝の4時30分。
でももうここを出なければいけない。
ワンピースに手を通し黒のタイツを履くそして最後は黒のブーツ。
絶対この格好じゃ寒いよね
今は12月中旬。
相当着込まないと寒いけどアウターなんて持っていない。
「早速トラブル?」
目の前にはいつのまにか黒い悪魔さん。
何なのこのタイミング。
ていうかまだいたのね。
「あら、まだいたのね」
「フッ・・呪い殺すぞ」
女の子に暴言殺すなんて怖い怖い・・・。
乱暴な悪魔だ。
「はい、やる」
そう私に渡したというか押し付けたというか
とにかく黒いプリンセスコートを渡された。
「ありがとう。じゃあ、さようなら」
私は失礼な女だわ・・・と思いつつも一刻も早く外に出たかったので病室を早歩きで出た。