悪魔契約~10days~【完】
「誰がキスなんてするかバーカ!」
舌をベーッと出してそう言ったラファ。
ピキッ
きっと今、私の顔には血管が浮かび上がってることだろう。
乙女心を一瞬でズタズタにされた。
まあ・・
元々期待してなかったし。
ラファとキスなんてこっちからお断りだし。
「バカバカバカ!」
バカと一回言うたびにつき、一回ずつラファの頭をポカポカ殴った。
「あほっ!揺れるから暴れるなっ!」
風も吹いていないのに、私達の乗っているゴンドラはブラブラ揺れていた事に間違いない。