ヘタレ王子とヤンキー姫
放課後は、恵美は委員会、颯太は部活があったため、樺音は一人で帰っていた。

「よぉ。」

その声に振り替える。

そこには、二度と会いたくなかった、憎い相手がたっていた。

「ゆ…たか。」

「久しぶりだな。お前探すの大変だったぜ?」

「なんの用だよ。ストーカーやろう。」

「まぁそうカリカリすんなよ。お前闇の女王って知ってるか?」

「興味ねぇなぁ。」

「根っからの偽善者らしいな。誰かさんそっくりだぜ。
ダチをかばい、そのダチに裏切られた、誰かさんにな。」

「何が言いたい?それに裏切ったのはお前も一緒だろ。」

「そんな昔の話は、忘れちまったよ。」

「都合のいい記憶力だな。」

「もう少し仲間を集めたらまた来るよ。お前を憎んでるやつはたくさんいるんだ。」

そういうと男…豊は去っていった。

樺音はその背中が見えなくなるまで、睨み付けていた。
< 12 / 200 >

この作品をシェア

pagetop