ヘタレ王子とヤンキー姫
said KAON

あっという間に、一週間がたって、明日は理名さんが帰ってくる。

最後の夜は、朝方くらいまでみんなで盛り上がっていた。

それぞれが部屋にはいる。

部屋にはいってから、春樹は座って携帯をつついていた俺の膝に乗ってきた。

最近毎日のって来るからもう座って待機してる(笑)

「樺音〜。」

春樹が胸に顔を埋めてくる。

最近よく甘えてくんなぁ〜。

まだ遊んでんのか?

「樺音だぁ〜いすき♪」

そう言って自分からキスしてきた。

えっ…ちょっ…。

あげくには胸をくわえる。

すっても母乳はでないぞ。

服の上からってのが春樹らしいな。

そう思って油断したら、ブラのなかに手をいれやがった。

調子に乗りすぎだ。

また吸ってるし…。

これ以上はヤバイな。

「分かったよ…俺の敗けだ。」

春樹は嬉しそうに顔をあげて笑った。

はぁ…。

どうせ颯太にそそのかされたんだろ。

昼間二人でなんか話してたし。

「やった♪でももう少しこのままで。」

そう言って、また吸い始める。

…(怒)

春樹の頭を少し強めに殴る。

いくらなんでも調子に乗りすぎだ。

俺は、頭を抱えて、ギャン泣きする春樹を無視して、布団に潜り込んだ。

そこまで強く殴ってねぇだろ。

こうして、俺たちの短い同居生活は、幕を閉じた。
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