ヘタレ王子とヤンキー姫
颯太は、部活を終え荷物を取りに教室に戻ってきた。

「うぇ?お前何やってんの?」
見ると、春樹が机に伏せて寝ていた。

「あっ颯太おはよー。」

「おはよーじゃねぇよ。寝るんならかえって寝ろよ。」

「帰れないんだよ。」

「なんで?」

春樹が窓の外…廊下側に視線をうつす。

颯太も春樹の視線をおうとそこには、ヤンキーが数人たまっていた。

「あいつらがどうかした?」

「朝のことがあるからさ…」

颯太は小さく笑うと、荷物を手に取った。

「帰るぞ!」

「えっ?一緒に帰ってくれるの?」

「朝までそこにいるか?」

「嫌だよ。」

春樹は、急いで荷物をとると、颯太と一緒に教室を出た。
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