ヘタレ王子とヤンキー姫
said HARUKI

あれから学校でも樺音とは話してない。

学校にも来なくなった。

新しい彼氏と仲良くしてんじゃないの。

知らないよ。

ママにもキレたらしいし。

颯太や恵美は気を使ってか、よく話しかけてくる。

僕ら4人は、高3になって同じクラスになった。

「今日転校生が来るらしいぜ」

興味ないよ転校生なんか

二人のやり取りを聞きながらボーッとしていると、先生と一緒に転校生が入ってきた。

あれって…

写真の…

「卓也!!」

二人が同時に立ち上がる。

知り合いなの?

樺音の新彼と?

「よぉ」

「お前ら知り合いか?じゃぁあの辺に座れ。」

卓也と呼ばれたその人が来る。

呑気に手を降りながら。

勝者の余裕ってやつか。

「あれっ樺音は?」

僕に会いたくないからサボってるんだよ。

「誰?」

「春樹。樺音の彼氏。」

えっ?そんなこと言ったら。

「そうなんだ。俺樺音の幼馴染みの卓也。よろしくな。」

えっ?

幼馴染み?

「彼氏じゃないの?」

「えっお前が彼氏だろ?」

どういう事?


「ホントにただの幼馴染み?」

「春樹!」

恵美たちが焦り始める。

「卓也ちょっと。」

颯太が卓也をつれてどこかにいってしまった。

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