ヘタレ王子とヤンキー姫
帰りはいつものように、春樹を送る。
「樺音のパパとママってどんなひと?」
「どんなって…自由奔放な父親に、天真爛漫な母親。」
「兄弟は?」
「姉貴が一人。」
「お姉さんって何してる人?」
「メイクアップアーティスト」
「すごいんだね。そういや樺音ってバイト何してるの?」
「あぁ…これからバイトあるし見に来るか?」
「行く。」
そっか。こいつ知らないんだっけ。
まぁ無理もないか。化粧も服も普段のものと、全く違うし。
俺が実は、ランランの専属モデルだなんて知ったら、驚くだろうな。
特別扱いが嫌いな俺にとって、モデルだなんて肩書きは邪魔くさいだけ。
だからあえて言わなかった。
「ついたぞ。」
「撮影スタジオ?」
「俺モデルやってんだ。」
「何かそんな感じする。でもモデルさんって普通マネージャーさんに迎えに来てもらったりするんじゃないの?」
「いつもはお前送ってから迎えに来てもらうんだよ。」
「そうだったんだ。」
俺はスタジオに入っていった。
マネージャーの愛弓さんが出迎えてくれた。
「早かったわね。早く着替えておいで」
春樹に待ってるように言って、控え室へ向かった。
「樺音のパパとママってどんなひと?」
「どんなって…自由奔放な父親に、天真爛漫な母親。」
「兄弟は?」
「姉貴が一人。」
「お姉さんって何してる人?」
「メイクアップアーティスト」
「すごいんだね。そういや樺音ってバイト何してるの?」
「あぁ…これからバイトあるし見に来るか?」
「行く。」
そっか。こいつ知らないんだっけ。
まぁ無理もないか。化粧も服も普段のものと、全く違うし。
俺が実は、ランランの専属モデルだなんて知ったら、驚くだろうな。
特別扱いが嫌いな俺にとって、モデルだなんて肩書きは邪魔くさいだけ。
だからあえて言わなかった。
「ついたぞ。」
「撮影スタジオ?」
「俺モデルやってんだ。」
「何かそんな感じする。でもモデルさんって普通マネージャーさんに迎えに来てもらったりするんじゃないの?」
「いつもはお前送ってから迎えに来てもらうんだよ。」
「そうだったんだ。」
俺はスタジオに入っていった。
マネージャーの愛弓さんが出迎えてくれた。
「早かったわね。早く着替えておいで」
春樹に待ってるように言って、控え室へ向かった。