ヘタレ王子とヤンキー姫
これはホンの始まりにすぎなかったんだ。

3人が温泉に入ってくると言って部屋を出た。

僕はなんだか気乗りがしなくてあとから行くことにした。

静かな部屋に、時計の音が鳴り響く。

なんだか不気味だな。


早く帰ってこないかな。

お茶を飲んだり、お菓子を食べたりしてみても、みんなが戻ってくる気配はない。

ママは何してるんだろう?

パパと二人で仲良くお出掛けしてるかな。

そんなことを考えていると、ふすまが開いて、誰かが入ってくる気配がした。


振り替えると、あのときの男の子だった。
< 162 / 200 >

この作品をシェア

pagetop